日本リアリズム写真集団浜松支部　視点浜松展

日本リアリズム写真集団の主催で1974年から始められた全国公募展「視点」は、毎年６月１日[写真の日]、東京都美術館を皮切りに１年かけて全国を巡回展示する日本で最大級の公募写真展です。

行政機関や新聞社、機材・材料メーカーなどの後ろ盾を持たない「視点」がここまで定着し発展したのは、単に写真の上手さを競うだけではなく、写真を撮る「視点」そのものを見る人とともに考え、問いかけ、写真の新しいありようを築いてきた、作者・応募者と主催者・選考者の共同の作業の結果であると考えられます。

ここが一般のコンテストのあり方と異なる「視点」の核心部分です。

コンテストである以上入選、入賞するかどうかは当然気になるところですが、肝心なことは、写真でこそ見えるリアリティや感動、愛であり、この時代、この光景を捉えた写真群を、「視点」という名称の写真展にまとめられていることです。現在、かつてないほど写真展は増えています。個展ですばらしい写真を見ることができます。が、「視点」は全国の多くの人々が何を捉えたか、どういう視点がいま生まれているか、その成果が集まる写真が共演するところであり、日本中の人に、感動と格別な感慨を届け、写真で語り合うことができる場所だと考えています。

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